私は20代の前半 何気ない動きの中で強烈な腰痛を経験しその場から動くことも這うこともことも出来ずうずくまったままだった。
初めての腰痛で その時はこの痛みが、ギックリ腰とも解らずその場でうずくまり呻き声を上げるばかりだった。最初の2日間トイレに行く事もままならず、椅子を寝床の横に置きそれにつかまって起きるのだ。その時の痛みは忘れることが出来ない、寝返りは打てず起きようとするとズキンと激痛がする。周囲の皆からこれがギックリ腰、安静が一番と教えられひたすら布団で横になっていた。動ける様になるのに1週間、元の様に車の運転が出来、仕事に復帰できるのに1ヶ月掛かってしまった。 これが私が治療師になる前に経験した最初の腰痛との出会いだ。それから1年半全く腰痛のことは忘れて仕事をしていたが、悪い事は忘れた頃にやって来る、車の荷物の上げ下ろしの途中再びギックリ腰になってしまった。最初に比べると痛みも、治るまでの期間も半分ぐらいだったが、2年間で2回も強い腰痛を経験した為しっかり腰の自信を亡くしてしまった。 治療師になって28年この経験が私を腰痛治療の専門家にしてくれた、誰でも自分の経験したことがその事に対し詳しくしてくれる。専門家にしてくれる。 開業以来カイロ治療の勉強会を治療師仲間と常に持っているが、私の腰痛はなかなか頑固でベテランにとってもむずかしく少しは軽快するが完治してくれない。時には悪化する厄介な腰だった。私は現在沢山の腰痛患者を手当するが、私が経験した様な難しい腰を持っているいる人が沢山いる。経験を積みレントゲン写真を見る機会が増えてから、私自身も初めて腰部のレントゲン写真を撮り、自分の腰を知った。立位の腰部のレントゲン写真は後面と側面から撮る、側面から撮った私の腰部は仙骨に対し腰椎5番が約1cmも前方に変位している、中程度のすべり症である。このタイプの人は不用意に伏せてはならない、伏せただけで腰が痛くなってしまう、治療師も私も気ずかず伏せて手当を受けていたのだ、必ずザブトンを腰に入れて伏せねばならない。 今まで手当しても、なかなか好転しなかった人のかなりの部分が私のタイプの人である。腰椎4・5番に触診するとポコット陥没し不安定である。階段状の変形がある。私はこのタイプを手当するのが上手になった、私の痛みを取ってもらう方法で取ってあげればいいのだ。私の治療院にはアメリカで発明されたトンプソン治療ベットがある、少し暇な時私のアシスタントに腹側からアジャストしてもらうのだ。その場で楽になる。 腰を反らすと痛い、伏せて寝ると痛い、足にしびれが無いのに腰が重く辛いのが取れない人、その様な不快症状の有る人は、私と一緒なすべり症の人か、腹筋が無く腰椎が過前わんに成り横から見た時の重心線が狂った人である。トンプソンベッドで腹側からのアジャストを経験してみてください。等尺性の腹筋運動も有効だ。
by hiroshimakairo
| 2005-06-13 23:31
| ギックリ腰
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