2005年 05月 26日 ( 1 )

世代と共に変わる腰痛の原因

私が治療師の勉強を始めた30年前は、腰痛の患者さんに治療ベッドに伏せていただき,後方から背中、腰部を押せば、ほとんどの患者は、楽になり喜んで帰ったものである。
15年ぐらい前から、ベッドに伏せただけで腰痛が悪化し、立ち上がる事もままならぬ人がいる。
ただ伏せただけで。  日本人の腰に何か変化が起こっているようである。
背中、言い換えると姿勢は、生活習慣によって作られる、私が勉強を始めた30年前の働き盛りの人は、戦前、戦後何もない時代、牛馬の様に身体を粉にして働いた方である。ほとんどの人は、農業を経験し腰を屈曲して鍬を用い、主婦は前屈で手で洗濯し、ほうきで掃除をしたものだ。本来前弯の腰椎は無理やり後弯になっていたのだ。腰、猫背の出来上がりである。このタイプは伏せてもらい後ろから年齢を考えて、ていねいに押せば、ほとんどの人は軽快したと喜んで帰っていく。
現在は車社会、一見、背は伸び、足は長くなりスタイルは良くなったが、筋力が無い、その上女性はハイヒールを履く、腰は必然的に過前弯になる。お腹突き出し姿勢が定着する。30年前は欧米型腰痛と言って少数派であったが現在は多数派である。腰痛の原因は、時代と共に否、生活習慣と共に変わるのである。最近では高齢の人以外は基本的には、欧米型のお腹突き出し、腹筋弱化のパターンである
このタイプの人は、伏せて治療を受ける時、必ずお腹にザブトンを入れ、腰をサポートして背中を押してもらわなければならない。家庭での手当ての時、8割の人にはお勧めだ。
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by hiroshimakairo | 2005-05-26 20:30 | 腰痛