カイロプラクティックの手技は何歳まで出来るかとの質問をよくもらう。私は現在10歳の小児から94歳の高齢の人までを手当てしている。
94歳の彼女は明治44年生まれ、若い時に、アムステルダム オリンッピック大会で三段跳びで日本に最初の金メダルをもたらした織田幹夫(広島県海田町出身)からハイジャンプ(走り高跳び)の指導を受けた事のある女性だ、彼女は94歳の今まで、肩こり 腰痛を経験した事が無いと言う。 最近私も歳を取ったかしら、足が重くだるくなった、背中が少し硬くなったと、私の手当てを求める。彼女の姿勢分析をすると、立位での後方からの重心線は、左右対称で、ほぼ理想だし、側方からの重心線も足の外髁、膝、股間節、肩、耳と理想のプロポーションである。 理想の体型、体重ならば、腰 膝 足は悪く成らないと言う証明の様な人です。数十年間朝晩の20分の散歩は欠かした事は無いと言います。 私は彼女をまず腹臥位で背中を呼吸に合わせ丁寧に押し、背中の緊張を緩め、左右の起立筋を手当てし、腰と足を整え、仰臥位で頚椎のアジャストをして20分で施術を終えている。 カイロのテクニックは角度、力度、速度から成り立っている、年齢、体型、症状をよく観察し角度、力度、速度を決定すれば90歳代でも施術可能だ。 しかしカイロのアジャストは瞬間押圧を意味する、男女とも50歳を過ぎると変形性の脊椎症が始まる、注意深い力加減が必要だ。私は28年の経験からほぼ全年齢にアジャストを施している、何時も細心の、さじ加減が必要だ。 明治生まれの彼女は首のアジャストをしてくれといつも頼む、大きな音がして頸椎が動くと、首が回る生き返ったと大きな声で喜びを表わす。 正しい解剖知識とさじ加減の出来る正確なアジャストが出来れば、何歳でも施術可能だ。
by hiroshimakairo
| 2005-08-25 17:43
| テクニック
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